あめのしずく。

どしゃぶりなそとの雨から
にげるようにかけこんだ建物のなか。
ビニールの袋のなかにおさまったカサから
夕方くらいには水がしたたりおちてたっぷりとたまってる。


建物のなか、カサをほして
たまりきった水を袋からすてながら
『たっぷりあめがたまってるな。』
職場の先輩がぽつりとこぼした。


空からおりてきたあめは
地面にたどりついて水たまりとなり
いつかはまた川にながれる水にもどる。


袋のなかの水を
あめのままでとどめるあの人はすてきだわ☆